香川県 高松市 花宮 インプラント 口腔外科 歯周病予防

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院長ブログ

喫煙と歯周病、およびインプラントとの関係


 今日のテーマは喫煙についてだ。喫煙が健康に良くないことは、ほとんどの国民が、一応、常識として知っていることと思う。呼吸器疾患はもとより、動脈硬化や癌などの発症と強く関係することは、よく知られている。ところで、喫煙と歯周病やインプラントとの関係についてはどうだろう?実は、喫煙は歯周病のきわめて重要なリスクファクターであるし、インプラント治療の予後を悪くする決定的な因子であることをはたして、ほとんどの国民が知っているだろうか?

 実は、私自身も口腔外科専門医であるにもかかわらず、かつてタバコが歯周病の進行を大きく加速させることを知らなかった。それを知ったのは、歯周病専門医の資格をめざして本気でペリオを勉強し始めてからだ。だから、喫煙が歯周病やインプラント治療の予後に多大な悪影響を及ぼすことを、多くの国民はまだ十分知らないのではないかと想像している。

 さて、喫煙習慣は歯周病に決定的に悪影響を及ぼす。ニコチンは末梢循環を不良にするので、生体の修復に必要な血流が阻害され、破壊された組織の修復能が低下し、治癒が悪くなる。だから、あらゆる治癒が必要となる局面で不利に働くわけだ。GBRをしても思った通り骨が出来ない。インプラントを入れても、期待した時期になってもオッセオインテグレーションが起こらない。

 このように、歯周治療やインプラント治療において、患者さんにとって非常に不都合なことが起るので、日本歯周病学会編 「歯周治療の指針2015」においては、『禁煙者の歯周治療には禁煙が必須であることを十分説明し、必要に応じて禁煙外来や他の医療機関と連携しながら患者の禁煙を支援する必要がある』と明記されている。また、日本口腔インプラント学会編 「口腔インプラント治療指針2012」においても同様に、『1)喫煙者は粘膜に慢性の炎症が存在し、粘膜創の治癒不全が起る。そのため非喫煙者と比較してインプラント治療の成功率は低いことが報告されている。 2)喫煙は歯周病を悪化させる。喫煙を継続すると残存歯の歯周病が悪化し、インプラント周囲炎やインプラント周囲骨の吸収を起こす可能性が高くなる。 3)喫煙経験年数と1日の喫煙量、タバコの種類、喫煙にあわせ飲酒習慣の有無を調査する。インプラント治療に先立って禁煙指導をする』と、やはり禁煙指導が必須であることが明記されている。

 歯周治療やインプラント治療を受けて、本気で口腔機能を清潔・快適な状態に向けて改善したいなら、患者さんは頑張って禁煙をするべし、ということだ。

 

中山 康弘 院長

■この記事の監修者

中山 康弘 院長

略歴・資格
  • 1974年 香川県立高松高等学校卒業
  • 1981年 福岡県立九州歯科大学卒業
  • 1981年 岡山大学歯学部口腔外科学講座入局
  • 1990年 岡山大学大学院歯学研究科歯学専攻修了 - 歯学博士(岡山大学)
  • 1991年 香川医科大学医学部非常勤講師
  • 1992年 岡山大学歯学部非常勤講師
  • 1992年 岡山赤十字病院歯科口腔外科副部長
  • 1996年 高松赤十字病院歯科口腔外科部長 - 日本口腔外科学会指導医
  • 2004年 高松市にて中山歯科クリニック開業
  • 2007年 日本臨床歯周病学会認定医
  • 2011年 日本歯周病学会歯周病専門医
  • 2016年 日本臨床歯周病学会歯周インプラント認定医
  • 2022年 加圧サイクル・インストラクター資格
修了研修・学会等
  • 日本口腔外科学会
  • 日本口腔科学会
  • 日本歯周病学会
  • 日本臨床歯周病学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • AAP(American Academy of Periodontology)アメリカ歯周病学会
  • 日本加圧トレーニング学会
  • 日本抗加齢医学会

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