香川県 高松市 花宮 インプラント 口腔外科 歯周病予防

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院長ブログ

破折強度について


以前、歯科用セラミックの強度を比較する数値を紹介しましたが、その際に何も言及しなかった「破折強度」の捉え方を今日は紹介します。破折強度とは、ある材料に力を加えたとき、例えば「加圧する」、あるいは「引っ張る」といった力をゼロから徐々に加えていった場合にどこかでその材料は破断します。今ある状態を保てる限界を超えてその材料が破断を起こすその瞬間に加わった力をもって「破折強度」とします。

その検査の方法とは、例えば板状の材料を、両端を支点で支えられた状態で台の上に起き、中央部に力を加える金属製の棒のようなものを押し当て徐々に力を加えるのです。ちょうど、空手家が両端をブロックで支えられた瓦の中央を手刀で割るような案配です。それを一気に力を加えるのではなく、のせる台がブロックでもなく、棒にコントロールされた力を徐々に加えられるように作られた精密測定器の台の上で試験するのです。資料の形は板状のこともあれば、調べたい歯冠修復物の形状に作ることもあります。

加える力は圧力で表現され、その単位はMPa(メガパスカル)という国際単位が用いられます。1Paとは1平方面積(m2)あたり1ニュートン(N)の力が作用した状態の圧力となります。

すなわち、1Pa=1N/m2 となります。ちょっとイメージしにくいですが、1Paは1 m2の板の上に「リンゴ(約100g)」が1個置かれているくらいのときの板に加わる圧を示しています。またM(メガ)は「10の6乗」を示すもので、1MPaは1Paの100万倍の圧力です。

 ジルコニアの破折強度が900~1300MPa程度ですが、これがどれほど強靱なレベルであるかというと、ハイヒールを履いた体重60Kgの人物による圧力が12MPaですから、人間がどんなに踏んづけてもジルコニア冠を割ることは不可能でしょう。木の板の上にジルコニア冠をのせてハンマーでぶっ叩いたとしても、ジルコニア冠は割れることなく、板の中にめりこむだけといえばジルコニア冠の強靱さがイメージできるでしょう。

(次回に続く)

中山 康弘 院長

■この記事の監修者

中山 康弘 院長

略歴・資格
  • 1974年 香川県立高松高等学校卒業
  • 1981年 福岡県立九州歯科大学卒業
  • 1981年 岡山大学歯学部口腔外科学講座入局
  • 1990年 岡山大学大学院歯学研究科歯学専攻修了 - 歯学博士(岡山大学)
  • 1991年 香川医科大学医学部非常勤講師
  • 1992年 岡山大学歯学部非常勤講師
  • 1992年 岡山赤十字病院歯科口腔外科副部長
  • 1996年 高松赤十字病院歯科口腔外科部長 - 日本口腔外科学会指導医
  • 2004年 高松市にて中山歯科クリニック開業
  • 2007年 日本臨床歯周病学会認定医
  • 2011年 日本歯周病学会歯周病専門医
  • 2016年 日本臨床歯周病学会歯周インプラント認定医
  • 2022年 加圧サイクル・インストラクター資格
修了研修・学会等
  • 日本口腔外科学会
  • 日本口腔科学会
  • 日本歯周病学会
  • 日本臨床歯周病学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • AAP(American Academy of Periodontology)アメリカ歯周病学会
  • 日本加圧トレーニング学会
  • 日本抗加齢医学会

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